2014年06月07日 02:59

演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」(池袋2日目)ネタバレ全開注意

今日は19時からサンシャイン劇場で上演された
演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」
を観てきました。

http://gekipro.com/Gekipro/stage/2014/03/lilium---.html

2日目の本日はネタバレ全開とさせていただきます。
これから見る予定の方は配役を含めて読まない方がいいかもしれません。

初日のネタバレ無しレポはこちら。
http://ysaigusa.seesaa.net/article/398801565.html


[配役]

クラン(サナトリウム)女子寮の吸血種(VAMP)の少女たち

福田花音:紫蘭(シラン)、監督生(上級生)
譜久村聖:竜胆(リンドウ)、監督生(上級生)

小田さくら:シルベチカ、失踪した少女/少女A
鞘師里保:リリー、シルベチカを探している少女
和田彩花:スノウ、シルベチカを知っている少女

田村芽実:マリーゴールド、吸血種と人間の混血種

鈴木香音:ローズ
竹内朱莉:カトレア
勝田里奈:ナスターシャム
石田亜佑美:チェリー

佐藤優樹:マーガレット
田辺奈菜美:ジャスミン、マーガレット親衛隊
加賀楓 :クレマチス、マーガレット親衛隊
佐々木莉佳子:ミモザ、マーガレット親衛隊

クラン男子寮の吸血種の少年たち

中西香菜:キャメリア、監督生(上級生)
工藤遥 :ファルス、監督生(上級生)
    =ソフィー・アンダーソン、御館様


[あらすじ]

雨が降り止まない人里離れた森の中で
人間から隠れて暮らしている吸血種たち。
精神状態が不安定な繭期(思春期)の吸血種を療養するために
クランという療養施設(サナトリウム)が作られ、
監督生(上級生)による指導の下で
お薬(赤い錠剤)による治療を受けていた。

吸血種の社会は血盟議会という統率機関によって統治され、
クランの運営方法については
最高責任者の御館様が監督生に手紙で伝えていた。
クランには御館様の顔を見た物は一人もいなかった。

吸血種が不老不死であったり、
十字架や聖水やニンニクに弱いというのは迷信だったが、
他の吸血種の血を吸うことによってイニシアチブをとり
イニシアチブを取られた物は絶対服従になる。
そしてその行為は禁止されていた。
イニシアチブの頂点にはTRUMP(TRUE OF VAMP)という
最初の吸血種がいて不老不死だと伝えられているが
実在しないと言われている。

ある日、リリーはシルベチカがいないことに気がつくが、
誰もシルベチカのことを覚えていない。

スノウは孤独な少女。
シルベチカのことを知っているようだが、
リリーに「知らない方がいい」と助言する。

マリーゴールドはダンピール(吸血種と人間の混血種)で
人間界でも吸血種の世界でも忌み嫌われ
実の母親にさえ疎まれる存在だったが、
初めて優しくしてくれたリリーを慕っていた。
リリーとスノウが近づくことを不安に感じ、
それをやめさせるためにリリーに噛みついて
イニシアチブを取ろうとするが、
リリーはファルスに助けられる。
ファルスは男子寮の監督生だが、
御館様からの手紙を投げ捨てたり、
女子寮で女子にちょっかいを出すようないい加減な性格。
そしていつも貧血気味。

リリーはシルベチカから聞いた庭師の話を思い出す。
永遠に枯れない花を作ろうとして死んでいった庭師が
愛した花は忘れな草(シルベチカ)だった。

毎日が退屈で仕方ないカトレアは
ローズとナスターシャムを従えて
クランの立ち入り禁止区域に忍び込み、
止めようとしたチェリーも巻き込まれてしまう。
隠し扉の奥にあった地下室で
お薬とその原料になるフラスコに入った血液と
クランの在籍名簿を見つけるが、
在籍名簿には存在しないはずのシルベチカの名前があった。
さらに800年前の写真にリリーとスノウが写っていた。

クランの秘密を知ってしまった彼女達を見つけた紫蘭は
彼女達を短銃で始末しようとするが、
竜胆は御館様に任せるべきだと止める。
隙を見てチェリーが紫蘭を倒して4人は逃げる。
リリーは逃げてきた4人から写真を見せられ、
追い掛けてきた紫蘭に殺されそうになるが、
イニシアチブを使って阻止する。

マーガレットは自分をある国のお姫様だと思っている。
そして3人の親衛隊を従えていた。
ドブネズミのようだと馬鹿にされたマリーゴールドは
マーガレットと親衛隊を襲ってイニシアチブを取り、
彼女達にスノウを殺させようとするが、
スノウが持っていたイニシアチブによって阻止される。

スノウとリリーは誰よりも上位のイニシアチブを持つ
一番長生きしている吸血種だった。

ファルスはスノウを追い掛けてきたマリーゴールドと
親衛隊に刺されて死んでしまう。
そしてマリーゴールドはスノウを襲うが、
再びスノウのイニシアチブによって阻止される。

スノウがテレパシーでリリーを呼び出し、
少女たち(とキャメリア)が集まったところに
殺されたはずのファルスが現われる。
実はクランにいる少女たちは
不老不死のTRUMPであるファルスの研究成果であった。
3000年間生きてきた彼には
人生を共に歩める仲間がいなかったが、
吸血種に自分の血から精製した薬(ウル)を
与えることによって不老化することに成功した。
彼がいつも貧血気味だったのは採血のためだった。
彼が求めていた物はあくまでも仲間。
彼女達を自分の操り人形にすることは望まず、
老いることのない彼女達を眺めているだけで満足だった。
そして彼女達にその事を気付かれないように
イニシアチブを取って記憶をコントロールしていた。

ファルスは少女たちが不老不死になったかどうか
確かめるために試しに殺してみたが、
生き返らなかったので少女たちを殺すことをやめていた。

長く彼の血を与え続けられてきたことによって
イニシアチブが高まったスノウは
ファルスの支配を受けにくくなっていたが、
死ぬことが怖くてスノウはファルスに従っていた。
お薬を飲むことをやめたシルベチカは
急速に老化して塔から飛び降りて自殺した。

いつも女子寮にやって来ては
何をしに来たか思い出せずに帰って行ったキャメリアは
自分がシルベチカの恋人だったことを思い出す。

ファルスは再び少女たちの記憶を消すが、
採血で体力を失いイニシアチブが弱まったファルスには
スノウとリリーの記憶は消せなくなっていた。
ファルスは彼女たちが不老不死になったかどうか
ずっと確かめてみたいと思っていたが、
孤独になるのが怖くて実行できなかった。

スノウはイニシアチブを使って
自分を憎むマリーゴールドの記憶を復活させ、
マリーゴールドに刺されて死ぬ。
怒り狂うファルスはマリーゴールドを焼き払う。

リリーはファルスが作った世界を破壊するために
イニシアチブを使ってファルスを拘束し、
少女たちを殺し合わせて自分も自殺してしまう。

ひとりぼっちになってしまったファルスは
「まあいいや、僕には時間ならいくらでもある。」
と言って去って行く。

残された少女たちの亡骸の中からリリーが立ち上がる。
リリーも不老不死化していて死ぬことが出来なかったのだ。
死んだ仲間たちの中で一人泣き叫ぶリリー。


[会場]

初日と同じ。


[公演]

18:15にロビー開場。
18:30に客席開場。
19:00開演。
20:57に終わってカーテンコール。
20:58に終わりました。

アドリブや台詞の追加は特になかったので、
公演時間が2分長くなったのは
台詞を少し丁寧に話すようになったからのようです。


[考察]

この舞台の時代はいつなのだろうか?
雨が時間を止めているようなので、
ファルスが生まれた3000年前から
時代は止まったままのようです。
そうでないと色々矛盾が生じます。
服装と生活ぶりや
写真やフラスコが存在することから考えると
19世紀終盤前後でずっと止まっているようです。

吸血種の少年たちはどうしているのか?
そもそもキャメリア以外にも存在するのか?
ファルスが仲間を必要としているのなら
当然少年も必要だし存在するはずなので、
リリーがクランの少女たちを死なせた時に
少年たちも同様に死んだという事になります。
ただ、少年の中にはスノウやリリーのような
高いイニシアチブを持った者が存在しないようなので、
キャメリア一人しかいなかったのかもしれません。

マリーゴールドの父親は誰?
母親は人間なので父親は吸血種のはずです。
ファルスが彼女を焼き殺してしまったことや
ファルスが少年のまま不老不死になってしまった事から
ファルスの子供ではなさそうです。
もしファルスに子供がいるなら大勢存在して、
かなり高いイニシアチブを持った者もいたはずです。

クランをファルスという少年のおもちゃ箱だと考えれば、
キャメリアのような少年や
マリーゴールドのような混血種や
マーガレットと親衛隊のようなものがいることについて
深く考える必要はないのかもしれません。

死ぬのが怖かったスノウはなぜ死を選んだのか?
もうちょっと考えてみたいです。

ファルスがリリーに壁ドンするシーンがあります。
リリウムの台本は4/20に完成して
5/3頃に稽古が始まっているので、
5/6の中野娘。コンでのMCのネタは
これが元になっているんですね。

前半のポイントの一つは
ファルスの正体を隠しつつも伏線を張ること。
御館様は謎めいた怖い人だという
ファルスからかけ離れたイメージを作りつつ、
「捨てられる手紙」「貧血」「赤いお薬」
という伏線を張っています。

逆にシルベチカの失踪は
目をそらすための罠だったのかもしれませんが、
シルベチカとキャメリアの話は
サイドストーリーとしてもっと膨らませても
良かったのかもしれません。
エピソードが少なすぎて共感しづらいし。


[感想]

ミュージカルというとどうしても
ストーリーは二の次というものが多いですが、
ストーリーも良く練り上げられています。
ただ楽曲は「ステーシーズ」や「我らジャンヌ」
と比べると見劣りする気がします。
特にジャンヌには印象的で感動的な歌が多かったので。

物語としては塩田さんの「ごがくゆう」の方が
共感しやすく入り込みやすかった気がしますが、
あちらはストレートプレイなので当然ですね。

メンバーのパフォーマンスは本当に立派。
もうほぼ完成しています。
むしろ土日に工藤の声が潰れてしまわないか心配です。
それくらい叫びまくっています。

「不老不死」というのはとても古典的なテーマで、
世界中の古い伝説のほとんどに登場するくらいだし、
数え切れないほどの作品に登場するテーマです。
ただ私が真っ先に連想した作品は
不老不死とは全く関係ない
映画「ドクター・モローの島」です。
どんな小さな世界でも人は神様にはなれません。


[追記]

前作「TRUMP」によるとファルスの本名の表記は
「ソフィ・アンダーソン」になるようです。

計7公演観た後での感想はこちら。
http://ysaigusa.seesaa.net/article/399540712.html
【ハロプロ総合の最新記事】
posted by 三枝(さいぐさ) at 2014年06月07日 02:59 | Comment(0) | ハロプロ総合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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